設計士ブログ

こんにちは。設計士の永岡です。
 

私たちは、「性能」と「快適性」を両立させた高品質な注文住宅を手がけています。
気密性・断熱性・耐震性・耐久性に優れた住まいは、暮らす人の健康や光熱費にも貢献します。
 

ただし、どんなに性能が高くても、家は「建てたら終わり」ではありません。

ノーメンテナンスの材料なんてものは、この世に存在しないので（多分・・・）

必ずメンテナンスが必要になる時期が来ます。

しかし弊社のような設計事務所や工務店はハウスメーカーのような60年保証（実際には有料）などは

出来ないため、最小限のメンテナンスで済むような仕様・納まりを日々考え調べて採用しております。

夏に涼しく冬に暖かい高断熱の家

最小限なメンテナンスで、暮らせるような

劣化対策・屋根及び壁体内の透湿性、通気性の確保・いつか劣化する防水だけに頼らない納まり（雨仕舞）

が重要になります。

特に、どちらかと言えば冬より高温多湿の夏の事を考えた家でなければ、結露とカビの発生リスクを軽減する事は出来ないでしょう。
 

そのための部位別メンテナンス・弊社標準仕様をご紹介いたします。

部位別メンテナンスのポイント

【屋根・外壁の点検とメンテナンス】10〜20年ごと
台風による強風や塩害でダメージを受けやすい屋根・外壁。
外壁材が劣化すると雨水の通気層への回り込みにより雨漏りリスクの上昇につながります。
特に沿岸部の方は早めの点検・メンテナンス（目安10～15年）をおすすめします。
※使用素材（ガルバ・塗壁・木材など）によって異なります

屋根に関しては外壁材より温度差や風雨の影響が大きいので、より一層の対策が必要です。

工事中の雨漏れはブルーシート養生などで極力無くし、更に万が一、木材に雨が掛かり湿潤状態になったとしても

早期乾燥を促す為、屋根通気層は必須です。（詳しくは弊社標準仕様：デネブエアルーフ　をご覧ください）

【シーリング材の打ち替え】数10年後
湿度や紫外線によって劣化しやすい外壁の継ぎ目や窓まわりのシーリング材は、通常定期的な打ち替えが必要です。（10年～15年）
劣化が進むと家の内部に雨などが侵入し、結露を引き起こし断熱材や木材の腐朽リスクが高まります。
※使用素材によって異なります

弊社では超高耐久シーリング材　オートンイクシード　を標準採用しております。

あくまで耐候性実験ですが通常のシーリング材ですと10年程度で劣化が進行するのに対しオートンイクシードは30年相当の耐候性試験で

ほぼ劣化が認められない結果となっています。

【床下・基礎の点検】5〜10年ごと
和歌山のような温暖地域では、床下の状態やシロアリ対策がとても重要です。
弊社は床下断熱より遥かに床下結露リスクの低い基礎断熱を採用していますが、それでも床下点検口からの定期チェックは不可欠です。

防蟻処理に関しては基礎断熱を採用している事もあり農薬系の防蟻材は一切使用しておりません。

標準仕様としてボロンdeガード工法　を採用しております。

原料はホウ酸とよばれる自然素材です。

従来の農薬系の防蟻処理剤は約5年で効果が無くなるのに対し水に流されない限り効果は半永久的です。基本的に再処理の必要はありません。

またホウ酸は揮発しないので室内の空気を汚す事はありません。

床下エアコンで床下の空気を室内に循環させる場合にも安心して使う事が出来ます。

また再処理できない壁内も半永久的に効果が持続します。

【水回り・換気設備の清掃】適宜
高気密・高断熱住宅では、24時間換気システムが健康な空気環境を維持する鍵になります。
定期的なフィルター清掃などは、室内の空気汚染にも直結する重要なメンテナンスです。
また、2〜3か月に一度のフィルター清掃もおすすめしたい点です。（1種・3種など換気システムの種類にもよります）

【外部木材の確認】10年目安
ウッドデッキや外壁など、風雨や日差しにさらされる外部の木部は、早めに点検しましょう。
沿岸地域では塩害の影響もあるため、定期的な水洗いも必要です。

水洗いする際は天気の良い午前中に済ませ、夕方まで乾燥させましょう。

このほか、樋（とい）や排水まわりのチェックもこまめに行えるとベストです。
排水の流れが悪くなると、雨漏りや外壁の汚れの原因になります。

和歌山に根ざした設計事務所として、私たちは“この地域で本当に長持ちする家”づくりを追求してきました。

「デザイン」「性能」だけでなく、気候に合った暮らし方とメンテナンスの知恵もご提供するのが、私たちの役目です。

建てた後も、いつでも相談できるパートナーとして、末永いお付き合いを大切にしています。

高所の点検などは危険が伴ううえ目視で難しいこともあるので、何か気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

▼ご相談はこちらから
https://www.eight-sekkei.com/contact

お家づくりのご相談はエイト建築設計事務所まで

エイト建築設計事務所は、和歌山県の紀南地域、日高郡みなべ町で家づくりをしている会社です。“お施主様と建築士が直接話し合う”ことを大切にしながら理想を追求しています。
 

地域に密着した地元企業だからこそ、土地にふさわしい耐震を考えたり、住宅ローンのアドバイスも行えます。
 

新築はもちろん、リフォーム、リノベーションにも対応していますので、「暑くない」「寒くない」高性能な家づくりに興味がある方はぜひご相談ください。

お子様連れの打ち合わせも大歓迎。楽しくおしゃべりしながら、家づくりをしましょう。

快適に過ごせる最高の設計をご提案いたします！

エイト建築設計事務所の取り組みについては、こちらでもご覧いただけます。

「今どき家族の暮らし方提案」
https://www.eight-sekkei.com/suggestion

「お客様に喜ばれていること」
https://www.eight-sekkei.com/strengths

「高断熱・高気密化」
https://www.eight-sekkei.com/performance