設計士ブログ

こんにちは。設計士の永岡です。

今日はいろいろな木の種類についてお話したいと思います。

エイト建築で手がけさせてもらった家にも、屋久島地杉、レッドシダー、杉板といった無垢材や、焼杉板のような加工材を生かした特徴的なデザインがたくさんあります。

 

家づくりでは、必ずしも全面的に木を使う必要はありません。格子として一部に取り入れたり、部屋ごとに床材を変えたりと、部分的に木を楽しむこともできます。

それぞれの特性や風合いがありますので、以下にご紹介します。

 

◆焼杉板（やきすぎいた）
素材の分類：杉板の表面を焼いて炭化させた加工材。
特徴：耐候性・防虫性、メンテナンス性に優れる。外壁材として伝統的に使われてきた。
適した用途：外壁、塀など屋外の仕上げ材

◆屋久島地杉（やくしまじすぎ）
素材の分類：針葉樹　屋久島産の国産杉。屋久杉とは異なり、伐採可能な若木を使用。
特徴：通常の杉と比べ芯材部分に油分含有量が多い為、耐久性・耐候性に優れる。施工後の経年変化も味になる。
適した用途：床材、内外壁・内外天井の仕上げ、ウッドデッキなど

 

◆レッドシダー（米杉）
素材の分類：北米産のヒノキ科針葉樹。現地名称は「ウエスタンレッドシダー」。
特徴：腐食や虫害に強い。軽量で施工しやすく、色味にバリエーションがある。
適した用途：外壁、ウッドデッキ、軒天、室内天井など

 

◆スギ
素材の分類：国産の針葉樹。日本各地で広く生産される。
特徴：柔らかく温かみがあり、肌触りが優しい。調湿性にも優れている。
適した用途：構造材・床材、内外壁・天井の仕上、造作材など

◆オーク
素材の分類：ブナ科の広葉樹。主に北米やヨーロッパ産の無垢材または突板材。国産材の名称は「ナラ」
特徴：硬くて耐久性があり、はっきりした木目と重厚感が魅力。耐水性にも優れる。
適した用途：床材、造作材、家具など

◆パイン材
素材の分類：マツ科の針葉樹で、主に北米産のマツを加工したものを「パイン材」と呼びます。
特徴：温もりのある色合いで比較的柔らかく、ナチュラルな雰囲気。
適した用途：床材、造作材・家具・天井・内壁材など

◆ウォールナット
素材の分類：クルミ科の広葉樹。世界三大銘木に数えられる高級木材。
特徴：深みのある濃い褐色と美しい木目が特徴。高級感と重厚感があり、耐久性にも優れる。
適した用途：床材・家具・内壁材など

◆ヒノキ
素材の分類：日本原産の針葉樹。
特徴：芳香性があり、抗菌・防虫効果も期待できる。耐湿性・耐久性に優れている。
適した用途：床材・造作材・構造材・和室建材・天井材など

いかがでしたか？

木材は、実際に見たり触れたりしてみないと、イメージしにくい部分もあります。
気になる素材があれば、お気軽に設計士にご相談ください。

また、一面に使うのではなく、アクセントとして効果的に取り入れることで空間に表情が生まれます。
たとえば、メープルのツヤやパイン材の明るい白さなどは、実際に敷いてみると想像以上に印象が強く出ることもあります。

無垢材は、濡れたらすぐに拭き取ることが基本ですが、日常の掃除は掃除機やドライタイプのシートで十分。

木材は、温もりや香りによるリラックス効果に加え、調湿性や音の吸収性も持ち合わせているため、住まいに「癒し」をもたらしてくれます。

ぜひ、木材選びも楽しみながら、家づくりを進めてください。

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エイト建築設計事務所は、和歌山県の紀南地域、日高郡みなべ町で家づくりをしている会社です。“お施主様と建築士が直接話し合う”ことを大切にしながら理想を追求しています。
 

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