設計士ブログ
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こんにちは。
設計士の永岡です。
今日は、冬に悩むことが多い“窓の結露問題”についてです。
結露は家の構造や素材に大きく関係しているので、あらかじめ対策して設計していないとなかなか根本解決は難しいですが、これから新築・改築・部分リノベーションをお考えの方は是非参考になさってください。
ご存知の通り、結露は主に冬、室内と室外の温度差が大きい状況で発生します。
室内の暖かい空気(水蒸気を含んだ暖かい空気)が冷たい窓ガラスにふれると温度が下がり、空気に含まれていた水蒸気が水になってしまうのです。
この水滴が窓辺をぬらして、カビを発生させるのです。
毎日の掃除ではなかなか追い付かないのでカビが見えるようになってしまうデメリットがあるのはもちろん、アレルギーがある方にとってこれは大きな問題ですよね。
特にアルミサッシは最も冷えやすく熱くなりやすい素材なので、物理的に、ほぼ100%結露します。(アルミの熱伝導率は樹脂のなんと1185倍です汗)
では、結露が発生しない窓まわりはどうあるべきなのでしょうか。
まず、健康で快適な室内温熱環境の冬の最低ラインは室温20℃・相対湿度50%が最低ラインとされており、窓の性能はその状況で結露しないことが最低条件になります。
これを考慮すると、サッシの素材は樹脂窓一択です。(もちろん木製窓でもOK)
なお、スペーサーには樹脂とアルミがありますが、樹脂スペーサーを選ぶ必要があります。
理由は、先ほども記載したように某大手窓ガラスメーカーやアルミメーカーのデータでも発表されているように、樹脂の熱伝導率はアルミの1/1185だからです。
窓枠にもスペーサーにもアルミは向いていないということがおわかりいただけると思います。
アルミと樹脂のコストの差は数万円の差だと思いますので、それで結露の悩みから解放されるのであれば樹脂一択!ではないでしょうか。
エイト建築設計事務所の家づくりでは、建物の東西南北すべての窓に対して性能を熟考しています。
南側の日射取得窓はAPW330日射取得型ガラス(複層)+庇又はアウターシェードの日射遮蔽部材。(南側と言っても隣家が接近して陽が入らない窓はAPW430)
東西北の窓は極力小さい窓(昼間真っ暗にならない程度)を設けAPW430日射遮蔽型ガラス(トリプルガラス)を採用しています。
間取りは現地を確認し等時間日影図を作成
その敷地の日当たりが一番良い場所にリビング(又は吹抜け)を配置するのを基本としています。(当たり前ですが・・・)
実際のところ、家の高性能化には外壁の付加断熱などいくつかのポイントがありますが、窓まわりを優先することがコスパ的にも良いんです。
高性能でコスパが高いのが一番ですよね。
これまでのお施主様にも、複層ガラスの快適性についてはたくさん喜びの声をいただいております。
▶エイト建築設計に寄せられているお客様の声(リンク)
今回は窓まわりで起こる結露を取り上げてお伝えしましたが、実は壁や床、そして押入れの中や家具の裏側などでも起こる可能性があります。
また、人のいる部屋といない部屋で温度差が大きい場合、部屋と部屋の間の壁で結露が発生することもありますので、とにかく「温度差あるところに結露あり!」の目線で家づくりを意識してみてください。
なお、新築はもちろん性能向上リノベーションもさせていただいておりますのでご相談ください!
エイト建築設計事務所の取り組みについては、こちらでもご覧いただけます。
「性能向上リノベーション」
https://www.eight-sekkei.com/reform
「高断熱・高気密化」
https://www.eight-sekkei.com/performance
エイト建築設計事務所は、和歌山県の紀南地域、日高郡みなべ町で家づくりをしている会社です。“お施主様と建築士が直接話し合う”ことを大切にしながら理想を追求しています。
地域に密着した地元企業だからこそ、土地にふさわしい耐震を考えたり、住宅ローンのアドバイスも行えます。
新築はもちろん、リフォーム、リノベーションにも対応していますので、「暑くない」「寒くない」高性能な家づくりに興味がある方はぜひご相談ください。
お子様連れの打ち合わせも大歓迎。楽しくおしゃべりしながら、家づくりをしましょう。
快適に過ごせる最高の設計をご提案いたします!
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エイト建築設計事務所の取り組みについては、こちらでもご覧いただけます。
「今どき家族の暮らし方提案」
https://www.eight-sekkei.com/suggestion
「お客様に喜ばれていること」
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「高断熱・高気密化」
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