設計士ブログ
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環境省HPによると、この制度(先進的窓リノベ事業2024)の目的は
「断熱窓への改修を促進し既存住宅の省エネ化を促すことで、エネルギー費用負担の軽減を実現する事。」
窓の改修(内窓設置)が、どれだけエネルギー(光熱費)の削減効果があるのか実際にホームズ君省エネ診断にてシミュレーションしてみました。
モデル物件
※30坪総2階建て(築年数20~30年を想定)
※家族構成(夫婦2人・子2人)
※エアコン使用条件は家にいる時だけ運転の間欠冷暖房設定
※家の断熱性能 UA値1.65w/㎡Kと想定
※既存サッシはアルミサッシ単板ガラス UW値6.51と仮定。
上記物件に内窓として全窓にYKKプラマードU(UW値1.5以下)を取付したら、どれぐらいの冷暖房費削減効果があるのか?
内窓を付ける前のシミュレーションでは年間の冷暖房費は99,905円(電気料金単価は32円/kwh設定)
②既設住宅に内窓設置後のシミュレーション
内窓を付けた後のシミュレーションでは年間の冷暖房費は81,682円(電気料金単価は32円/kwh設定)
注)あくまでシミュレーションなので実際の光熱費とは相違がある事を予めご了承ください。
設置費用が、どれぐらい掛かるのか?分からないと費用対効果が不明なので
上記物件で見積明細を作成してみました。(窓の性能区分はSグレードUW値1.5w/㎡K以下)
小窓7か所 296,560円
中(腰)窓5か所 343,200円
大(掃出)窓3か所 429,660円
諸経費 22,000円
工事費合計 1,069,420円(税込)
補助金 小窓S 232,000円
補助金 中窓S 230,000円
補助金 大窓S 204,000円
窓リノベ補助金合計 666,000円
よって窓の大きさや数などの条件によって変わりますが、お客様の負担額は40万程度で設置可能です!かなりお得だと思いませんか!?
工事費用の回収年数は22年程度掛かりますが、なにより冷暖房費の効きが体感的に一変します!
築20年以上でアルミサッシ単板ガラス仕様の住宅にお住まいの方は、補助金の枠がある間に
内窓を設置して快適な暮らしを手に入れましょう!
まず古い家(断熱性能の低い家)は家全体が寒い為、体が冷えやすく健康にも害を及ぼす(ヒートショックなど)
家全体は暖かく光熱費を削減するという観点からリフォーム工事の優先順位をつけると
弊社シミュレーションでは電気温水器設置の住宅の年間給湯費は電気料金単価32円/kwhで計算すると180,339円(←給湯費だけですよ!)
エコキュートに取替すると53,513円まで削減する事ができます(あくまでシミュレーションなので保証値ではありません)
工事費は機種にもよりますが税込45万程度
控え目に見積もっても4~5年で回収できる事になります
まだ給湯設備が電気温水器の方は真っ先にエコキュートへの取替をお勧め致します。(国からの補助金も5万程度あります)
国からの補助金も勘案すれば回収年数は3~4年となります。
ひと昔前のタイル張りの浴室は断熱性能が全くと言って言い程無いので、冬はめちゃくちゃ寒いです。
ユニットバスに取替するだけで、寒さは和らぎます。お湯の保温性能も良くなるので給湯費削減にも寄与します。
冬の冷気は床→壁体内(気流止めが無い)から室内に流入
夏の日射熱は屋根(天井)からバンバン降り注ぐ。
床及び天井断熱に関しては、技術的にも普通のリフォーム屋さんでは難しいと思うので、興味があれば
ご相談ください!
以上、ご拝読ありがとうございました!