設計士ブログ
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こんにちは。
設計士の永岡です。
今日は、家と健康の関係についてお話します。
家は単なる「器」ではなく、実は家族の健康を左右する「環境」そのもの。
決して脅しではないのですが、健康を損なうリスクが潜んでいる場合もあるので、ぜひリフォーム・リノベーションを考えている方は、ご自宅の環境を見直してみてください。
健康を損なう家の特徴とは?
【リスク】
室温・湿度が低い家では体温調整がうまくいかず、インフエンザ罹患・ヒートショック・心筋梗塞・脳梗塞のリスクが高まるとされています。
特に浴室と脱衣所との温度差が危険です。
【対策】
・内窓の設置
・床下へのウレタン吹付断熱(気密性も同時に確保)
・屋根or天井の断熱強化
・浴室のユニット化
・脱衣所への暖房機器設置
・居室へ加湿器を設置
【リスク】
換気が不十分な家では、カビ・ダニ・腐朽菌が発生しやすく、小児喘息やアレルギー症状、慢性的な体調不良の原因になります。結露が原因で発生した腐朽菌による木材の腐食やシロアリの被害も懸念されます。特に在来浴室(タイル張りの)はリフォーム時に解体してみると、経験上ほぼほぼ土台等が腐食しています。
【対策】
・浴室のユニット化
・調湿性の高い漆喰、珪藻土、無垢材などの活用
・断熱気密性能を高めて結露を防ぐ(内窓・床下断熱等)
【リスク】
段差や動線の悪さは、転倒・骨折の原因になります。高齢者や子どものケガが起こりやすくなります。
【対策】
・フローリング増張りでバリアフリー化
・階段や廊下に手すりを設置
・生活動線を意識したバリアフリーリフォーム
【リスク】
耐震性が低い家は地震時に倒壊するリスクが高く、命に関わります。加えて、避難所生活による健康被害(エコノミークラス症候群、感染症など)も深刻です。弊社でも耐震診断は多数実施しておりますが、重たい屋根(土葺き瓦)・重たい壁(土塗壁)のお家は特に注意が必要です。
【対策】
・耐震補強工事にて最低でも評点1.0(耐震等級1相当)に改修(自治体により150万前後の補助金が御座います)※出来れば評点1.5まで補強
・在宅避難を前提とした備蓄スペースや太陽光発電や蓄電池・V2Hの導入(太陽光パネルは重量がある為、耐震補強が必須)
いかがでしょうか。
一つひとつを取ってみれば「ただのカビ」「ちょっとした段差」と思われるかもしれません。
けれど、そうした「健康を損なう要因」を取り除いたうえで、さらに「住みやすさ」「使いやすさ」「心地よさ」をプラスできれば、リフォーム・リノベーションで癒しや安心感のある住まいに生まれ変わります。
建物が倒壊し避難所で体調を崩す話はよく聞くので、家にいられるのが一番ですよね。
安さ優先の家づくりが招く落とし穴というものもありますので、新築やリフォーム時に見積もりでは見えない「健康コスト」もぜひ考えてみてください。
エイト建築設計事務所が安全・快適・健康の三本柱で家づくりを提案します!
エイト建築設計事務所は、和歌山県の紀南地域、日高郡みなべ町で家づくりをしている会社です。“お施主様と建築士が直接話し合う”ことを大切にしながら理想を追求しています。
地域に密着した地元企業だからこそ、土地にふさわしい耐震を考えたり、住宅ローンのアドバイスも行えます。
新築はもちろん、リフォーム、リノベーションにも対応していますので、「暑くない」「寒くない」高性能な家づくりに興味がある方はぜひご相談ください。
お子様連れの打ち合わせも大歓迎。楽しくおしゃべりしながら、家づくりをしましょう。
快適に過ごせる最高の設計をご提案いたします!
エイト建築設計事務所の取り組みについては、こちらでもご覧いただけます。
「今どき家族の暮らし方提案」
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「お客様に喜ばれていること」
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「高断熱・高気密化」
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