設計士ブログ
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こんにちは、エイト建築設計事務所です。
「夏は家の中がとにかく暑い」「冬は暖房をつけてもなかなか暖まらない」——そんな経験はありませんか? 実はそこには、目に見えない「熱の動き方」が関係しています。今日は、おうちがなぜ暑くなったり涼しくなったりするのか、その仕組みをできるだけわかりやすくご紹介します。
「熱」と聞くと難しく感じますが、実は動き方は3つしかありません。まずはそれぞれを、身近な例で見てみましょう。
フライパンの持ち手がじわじわ熱くなるのが①、エアコンの風で部屋全体の空気が入れ替わるのが②、そして日光やストーブの熱をじかに感じるのが③です。この3つが組み合わさって、おうちの中の温度は決まっています。
3つの中でも、家の暑さ・寒さに一番大きく関わっているのが③の「離れていても届く熱」、つまり太陽の光です。それがよくわかるのが、屋根の表面温度です。
同じ屋根でも、夏の日差しを浴びると表面はフライパンなみの約70℃に。逆に冬の晴れた夜は、空に向かって熱がどんどん逃げていくため、外気よりもさらに冷え込んで氷点下になることもあります。エアコンの設定温度が数℃違うのとはケタ違いの差が、屋根の上では起きているのです。
熱の通り道は、主に5つの場所に集中しています。
中でも影響が大きいのが「屋根」と「窓」。屋根は真夏の直射日光をまともに受ける場所、窓はガラス1枚しかないため熱の出入りが起きやすい場所だからです。裏を返せば、この2か所をしっかり工夫するだけで、おうちの快適さはぐっと変わります。
ポイントは、太陽の高さが夏と冬で違うことをうまく利用することです。
夏至のころ、太陽は空のかなり高い位置(角度にして約78度)を通ります。そのためシェードを設けたり、軒(屋根の張り出し部分)を適切な深さで設ければ、強い日差しを効果的にさえぎることができます。一方、冬至のころの太陽はぐっと低い位置(角度にして約32度)しか通らないため、同じ軒の深さでも日差しは窓の奥までしっかり届き、お部屋を暖めてくれます。これに加えて、壁や屋根の中にしっかりとした断熱材を入れておくことで、外の暑さ寒さの影響を受けにくいおうちになります。
・熱は「くっついて伝わる」「空気が運ぶ」「離れていても届く」の3つの道すじで動いている
・家の暑さ寒さの主役は、太陽の光による熱
・屋根と窓が、熱の出入りが一番大きい場所
・軒やシェードで夏の日差しをさえぎり、冬の低い日差しは取り込むのが賢い工夫
「なんとなく暑い・寒い」で終わらせず、仕組みを知っておくと、家づくりや暮らし方の工夫がぐっとしやすくなります。エイト建築設計事務所では、こうした熱の動きを踏まえた快適な住まいづくりのご相談も承っておりますので、お気軽にお声がけください。